2019年1月下旬、JR北海道からの発表に衝撃が走りました。
…と書くと大げさですが、ついに車内販売が終了するとの告知がありました。
↑新千歳空港駅の掲示(2019年2月2日)、南千歳駅の掲示(2月5日)
衝撃といっても、これは来たる時が来た…といった感じで、すでに数年前から徐々に車内販売が縮小されており、最後まで残っていたスーパー北斗3往復についても2019年2月28日で営業を完全終了することになりました。
3月のダイヤ改正ではなく2月末終了というのは、委託会社との契約の関係でしょうか？
ともかくも、車内販売を廃止前に利用すべく繁忙期を承知で北海道へ来たのであります。
2019年2月4日 往路はスーパー北斗10号(キハ281系)
函館行の上りスーパー北斗で車内販売が設定されているのは午前中に出発する6・8・10号のみで、食事時間帯に被せられる＆キハ281系が充当される10号を利用します。
中国の春節の時期のため、指定席、グリーン車とも×表示。
東室蘭までの利用ならば11:24発のすずらん4号を利用すべき場面ではありますが、今回は目的が目的なので、スーパー北斗に乗り込みます…。
札幌1044-1212M4東室蘭 スーパー北斗10 キハ283系
さて、大混雑のなかでも落ち着いて車内販売を利用するため、今回はグリーン車ですｖ
キハ281系のグリーン車は重心を均等化するため(？)に前半分(1～4列目)が1-2列、後半分(5～9列目)が2-1列になっています。今回は4列目を利用したため、すぐ脇をクネクネと人が通るためやや微妙な席でした。
(大混雑によりグリーン車(3号車)を通り抜ける人が多く発生したのも微妙要因のひとつ。
その点、キハ261系はグリーン車が末端の1号車のため、より落ち着いて利用可能です。)
↑重厚感のあるキハ281系のグリーン座席。
なお3号車には車販準備室があるため、すぐワゴンが来て弁当＋ほろ酔いセットを購入。
↑弁当にありがとうシールが貼り付けられていました。
↑あまり見慣れない御膳タイプの弁当はビールとの相性抜群でしたｖ
優雅に弁当とビールを楽しんでいると、南千歳到着前に「春節混雑で自由席があふれており、指定席の通路解放中。自由席車には車販が伺えない状況」と放送あり。完全に予想通りの展開で、価値あるグリーン利用となりました。
↑弁当を食べ終わった頃合いでデザート販売が来たので、バニラアイスを購入。
一息つくともう東室蘭まで残り20分と、あっという間の1時間半でした。
なお東室蘭で降りた際にチラ見すると自由席があふれている様子はなく、大部分が登別で降りたのではないかと推測されます。例年この時期のスーパー北斗は大混雑していますが、登別・東室蘭への旅客をいかに すずらん へ誘導してもらえるかがカギですね…。。
2019年2月5日 復路はスーパー北斗13号(キハ261系)
札幌行の下りスーパー北斗で車内販売が設定されているのは13・15・17号であり、上りで車内販売設定のある6・8・10号の折返し列車となります。
東室蘭1615-1707南千歳 スーパー北斗13 キハ261系1000番台
グリーン車には春節混雑の影響はあまり無いものの、通常期とは異なる感じの客層…
キハ261系のグリーン車はキハ281系と異なり、前から後ろまで1-2列の座席配置です。
1人掛けのA席が良かったのですが、絶妙に埋まっていて叶わず。
ずいぶん前に789系スーパー白鳥のグリーン車を利用した際に「革製シートは微妙」という印象をもっていましたが、こちらは座ってみるとホールド感があって良かったです。
さて車内販売が早速やってきましたが、しっかり食事をするほどお腹がすいていないので、マドレーヌとコーヒーのセットとアイスをいただきました。
↑マドレーヌには記念ポストカードのおまけが付きます。
キハ261系1000番台は、メカ的にはキハ283系の廉価版という位置付けだと認識していますが、往路のキハ281系よりは安定している(気がする)走りでした。
↑普通車は混んでいたようで、南千歳では降車に時間を要する。
南千歳の隣の美々駅が2017年3月に廃駅となったため、駅名表示板では隣が「植苗」に修正されていますが、美々信号場として追越し設備は残されており、スーパー北斗13号は普通列車を美々で追い越しました。そのため南千歳に到着後、わずか3分で後続の普通列車が到着。
まとめ
JR北海道の車内販売には割と強い想い入れがあり、特急列車に乗車するたびにお楽しみパンやアイスなどを楽しみにしていたので、今回のサービス廃止は非常に残念です。
(2019年2月18日追記)
上記の2週間後に最後の最後でスーパー北斗17号を利用する機会がありましたが、夕食時間帯のためか東室蘭発車時点で弁当類は全て売切れていました。。
↑ラストはビールセットとアイス。(2019年2月18日追加)
↑春節後のふつうの平日は、1人掛けばかり埋まっていました。(2019年2月18日追加)
