【京急】300円で座れて快適帰宅「イブニング・ウィング号」とは?運転時刻や座席指定券の買いかたは?

京急では平日の夕方~夜に全車指定席の「イブニング・ウィング号」を運転しています。

たった300円で座って帰れるとても快適な帰宅列車「イブニング・ウィング号」の乗りかたや特徴をまとめました。


初回投稿:2021年10月23日)

イブニング・ウィング号とは?

京急イブニング・ウィング号は、夕~夜の帰宅時間帯に運転されている全車指定席の下り列車で、座席指定料金は300円です。

品川発車が18:45~23:00の間で、20~30分間隔で11本が設定されています。

※2021年10月現在、新型コロナウイルス感染症の影響により22:17発・23:00発は臨時列車となっており、定期運転される最終便は21:47発となっています。

使用車両は2ドア・クロスシートの2100形で、全員が着席しての乗車となるため、ラッシュ混雑する快特・特急に比べて非常に快適に帰宅することができます。


↑ウィング号(イメージ合成)と、非常に混雑している特急。(2018年 花月園前にて)

イブニング・ウィング号の案内上の種別は「Wing」であり、京急が展開するショッピングプラザ”Wing”のロゴを模した種別表示で運転されます。

車内は2名掛けのクロスシートが並んでおり、進行方向を向いたフカフカな座席でちょっとした旅気分も味わうことができます。


↑飲食物を置けるテーブル等やコンセントはありません。

イブニング・ウィング号はかつては自由席(座席定員制)でしたが、2017年5月より全車指定席に変更されました。

首都圏の各社で運転している有料着席列車において「自由席(座席定員制)から指定席に変更」というのは他にも例があり(*)、指定号車を守らない者や1人で2席使用したりする者への対策の意味もあるようです。

(*)JR東海道線「湘南ライナー」や東武東上線「TJライナー」など。

さて、イブニング・ウィング号の最大の特徴は「品川から上大岡までノンストップ」であることです。快特停車駅の「蒲田・川崎・横浜」には止まりません。

なお、夕方~夜のラッシュ時間帯の運行のため、前後の列車と間隔が詰まってしまい、スピード自体はさほど速くなく、品川→上大岡の所要時間は27~35分と、昼間の快特(26分)よりも長くかかります。

イブニング・ウィング号の運転時刻

イブニング・ウィング号の運転時刻は以下のとおりです。
通勤帰宅のための列車なので、平日のみ運転で、土休日はありません。

(※2021年10月現在・時刻表等で最新情報をご確認ください)

.2号 品川18:45→→上大岡19:19→久里浜19:50(→三崎口20:03)
.4号 品川19:05→→上大岡19:39→久里浜20:10(→三崎口20:23)
.6号 品川19:25→→上大岡20:00→久里浜20:30(→三崎口20:43)
.8号 品川19:45→→上大岡20:16→久里浜20:48→三崎口21:03
10号 品川20:05→→上大岡20:38→久里浜21:06→三崎口21:21
12号 品川20:25→→上大岡20:57→久里浜21:25→三崎口21:42
14号 品川20:45→→上大岡21:16→久里浜21:44→三崎口22:00
16号 品川21:17→→上大岡21:45→久里浜22:12→三崎口22:30
18号 品川21:47→→上大岡22:16→久里浜22:43→三崎口23:00
20号 品川22:17→→上大岡22:45→久里浜23:15→三崎口23:28
22号 品川23:00→→上大岡23:27→久里浜23:56(→三崎口24:09)

※2号、4号、6号、22号は京急久里浜行き
 (久里浜~三崎口は対面接続する一般列車に乗換え)
※20号と22号は新型コロナウイルス感染症の影響により運休中(臨時列車)

上大岡から先は快特停車駅と同じになり、金沢文庫、金沢八景、横須賀中央、堀ノ内、新大津、北久里浜、京急久里浜、YRP野比、京急長沢、津久井浜、三浦海岸、三崎口に停車します。

座席指定券「ウィングチケット」の買いかた

イブニング・ウィング号の座席指定券(Wing Ticket)は、専用サイト「KQuick(ケイクイック)」と品川駅の「Wing Ticket 券売機」で当日の朝から発車直前まで購入することができます。

専用サイト「KQuick(ケイクイック)」の利用には会員登録とクレジットカードの登録が必要となりますが、スマホで簡単に購入でき、シートマップにて座席位置を指定することも可能です。


↑KQuickの購入画面。

こちらでは運転席のすぐ後ろにある1号車1番も指定可能です。なお、夜間の走行のため1番A席・B席は遮光カーテンが閉められているので、前面展望を楽しみたい場合は1番C席・D席を選びましょう。


↑通称オタシート(?)

KQcuickで購入した座席指定券は、乗車直前にQRコードを表示させて乗車口で係員が読み取る形になっており、QRコードを表示させた後は払戻し不可となります。

QRコードを表示させると、こんな感じに。

続いて、品川駅の券売機の様子を紹介します。

品川駅の3番線ホーム泉岳寺寄りと、中央連絡通路(跨線橋)に券売機が複数設置されており、乗車する列車と人数をポチっと選択するだけで座席指定券 Wing Ticketを購入できます。


↑品川駅構内図、京急電鉄HPより引用・改変


↑購入客の列ができていても、すぐに順番が回ってきます。

券売機で購入する場合は座席の位置を選ぶことはできず、その券売機から近い号車の座席が割り振られていきます。

なお京急ウィング号では、どこかのホームライナーのように特定の個所に客が集中したりしないよう、ある程度は散らして発売するようになっているようです。

イブニング・ウィング号の乗りかた

イブニング・ウィング号はすべて品川駅の3番線ホームから発車します。

品川駅3番線は、下り1番線(横浜・羽田空港方面)の向かい側のホームにあり、行き止まり式になっています。

夕方~夜はイブニング・ウィング号専用のりばになり、発車案内にもWingと大きく表示されます。

混雑した下り1番線ホームを眺めながら、ウィング号に乗り込むのは少々優雅な気分になれるかもしれません。

イブニング・ウィング号の乗車口は泉岳寺寄り8号車と、中央連絡通路付近の4号車、計2か所のドアのみとなっており、乗車時に係員が座席指定券(Wing Ticket)をチェックします。


↑乗車口は2か所。


↑乗車時に係員による確認を行うので、発車後の車内改札はありません。

専用サイトKQuickで購入した場合はスマホ画面にQRコードを表示させてチェックを受けますが、読み取りエラーになることは少ないようでした。

車内に乗り込んだら、指定された席に座って、あとはくつろぎながら帰りましょう♪

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