2026春のダイヤ改正にて、札幌-室蘭 間の特急「すずらん12号」の運転時刻が繰上げとなります。
(初回投稿:2026年2月1日)
2026年春のダイヤ改正で起こる変化
特急すずらん12号は、室蘭方面への最終列車です。
札幌駅を22:00に発車し、東室蘭に23:31着、終点の室蘭に23:44着と遅い時間に設定されています。
北海道の特急列車は、各方面ともに遅い時間帯まで設定されており、
・宗谷本線 サロベツ 稚内23:47着
・根室本線 おおぞら11号 釧路23:51着
と、同様の時間帯に終着駅到着となっています。
今回のダイヤ改正では、すずらん12号の運転時刻が約1時間繰り上げとなります。
JR北海道によるダイヤ改正資料において、
「室蘭方面への到着時刻が遅いことから、時刻を繰り上げ、よりご利用しやすい時間帯に見直します」
との記載がありました。
改正前後の時刻は以下のようになっています。
| 駅名 | 現 行 | 改正後 |
| 札幌 | 22:00 | 21:12 |
| 南千歳 | 22:34 | 21:43 |
| 登別 | 22:52 | 22:01 |
| 登別 | 23:17 | 22:25 |
| 東室蘭 | 23:31 | 22:39 |
| 室蘭 | 23:44 | 22:52 |
すずらん12号以外では、4号(札幌11:25発)と7号(室蘭13:29発)も、時刻が大きく変更となります。
2024春に全車指定席化して以来、特急すずらんの利用低迷が報道されているところであり、今回のダイヤ改正において特に利用の少ない列車について時刻変更を行う形とした模様です。

盛況な北斗に対して、すずらんは空いている(2023年12月)
すずらん12号の前身「急行はまなす」
札幌から室蘭方面への最終便となるすずらん12号は、2016年3月に新設された列車で、それ以前の特急すずらんは1~10号までの5往復運転でした。
というのも、2016年3月の北海道新幹線開業までは、札幌22:00発の夜行列車「急行はまなす」が運行されていました。
青森行の急行はまなすは本州連絡に加えて、苫小牧・室蘭地区への最終列車という役目も担っていたため、2016年3月に廃止となった際に、代替として特急すずらん12号が同じ札幌22:00発で設定されました。
かつて、鉄道会社は「終電を早める」ということに対して、極めて慎重な姿勢であったと思うのですが、新型コロナウイルス感染症や、働きかた改革などの影響もあり、深夜帯の空いている列車は「切られる」傾向が強まってきました。
そんななか、すずらん12号は設定から10年を経過した2026年春に、約1時間の繰上げとなります。
釧路方面から室蘭方面への「終電」に影響
現行ダイヤにおいて、すずらん12号は、南千歳にて特急おおぞら12号(釧路19:00発の最終列車)からの接続を受けるダイヤとなっています。

おおぞら12号の数分後、すずらん12号が到着(2021~2022年頃 南千歳駅)
時刻表等で特別の案内があるわけではありませんが、南千歳駅の1番線に特急すずらん12号、2番線に特急おおぞら12号を着発させて「階段を使用せずに乗換え可能」な形をとっており、釧路方面から室蘭方面への連絡を意識してダイヤが組まれています。

おおぞら12号が遅れていると両車が並ぶことも(2021年1月 南千歳駅)
昼間の南千歳駅 2・3番線 は、快速エアポートが頻繁に使用しているため、このような接続方法は深夜帯ならではといえます。
釧路や帯広から室蘭地区への(深夜の)需要がどれほどあったのか、正確なところは不明ですが、特急おおぞら12号が遅延していると南千歳で接続するよう手配をとっていたので、少なからず利用者はいたようです。

「急行はまなす」の時代も南千歳で接続待ちをすることがあった(2014年2月)
今回のダイヤ改正で、特急おおぞら・とかちの大きな時刻変更はない見込みのため、帯広・釧路から室蘭方面への「終電」は以下のように繰り上がります。
・帯広 ▲1時間19分繰上げ
現行 おおぞら12号 20:34発
改正 とかち10号 19:15発(見込み)
・釧路 ▲2時間48分繰上げ
現行 おおぞら12号 19:00発
改正 おおぞら10号 16:12発(見込み)




