特急踊り子号は東京方面と伊豆急下田・修善寺を結ぶ列車で、熱海駅では「伊豆急下田行と修善寺行の分割」と「伊豆急下田発と修善寺発の連結」が行われます。
13時台には踊り子13号の切り離しと踊り子8号の連結を続けて見ることができるので、その様子をまとめました。
※2021年3月のダイヤ改正により踊り子に使用される車両が185系からE257系に変わりましたが、
特急踊り子号は主に午前中に下り列車、午後に上り列車が設定されています。
このうち東京12:00発の踊り子13号と、東京14:49着の踊り子8号が、13時台に熱海駅で交錯するダイヤとなっています。
いずれも「下田編成」と「修善寺編成」の分割併合(連結)を伴う列車であり、いつどの番線で何を見れるのか、時系列で記載していきます。
①修善寺発 踊り子8号到着
まずは13:20頃に4番線へ修善寺からの踊り子8号(5両編成)が到着します。
時刻表上は「13:21着」になっていますが、三島方面からのダイヤに余裕があり、少々早めに到着する傾向があるようです。
後ろに連結する「下田編成」を待つため、このまましばらく停車となります。
↑踊り子13号車内より。踊り子8号(修善寺編成)が先に到着済。
②東京発 踊り子13号到着
ほぼ同時の13:21に2番線へ東京からの踊り子13号(15両編成)が到着します。
185系は連結・解放の際には係員がホームから降りて接続作業を行う必要があるため、いったん「修善寺編成」のドアを閉めて、切り放し作業を行います。
③伊豆急下田行 踊り子13号発車
切り放し作業の後、13:23に2番線から「下田編成」が発車します。
このとき向かい側の1番線(伊東線ホーム)には伊東線の折返し列車が停車中のため、切り放し作業を観察するのは困難となっています。
④修善寺行 踊り子13号発車
「下田編成」が信号を抜けるとすぐ、13:25に2番線から「修善寺編成」が発車します。
この際、ほぼ同時刻の13:26に3番線に三島函南方面からの普通列車が到着します。
⑤伊豆急下田発 踊り子8号到着
最後に13:30に4番線へ伊豆急下田からの踊り子8号(10両編成)が到着します。
直前に3番線へ折返し普通列車が到着していますが、現行ダイヤでは3両編成のため連結箇所には被らない位置に停車しています。
↑3番線の普通列車が「4両以上」であると、少々厳しい位置関係です。
「下田編成」が熱海駅へ到着する際は、1つの閉塞(ホーム)に2つの列車を停めるために、誘導信号により進入させます。
↑伊東線の熱海駅場内信号「停止(赤信号)」現示にて停止後、誘導信号により4番線へ進入。
連結完了後、13:33に4番線から踊り子13号(15両編成)が発車します。
なお、同時刻13:33に3番線の普通列車島田行も発車となります。
おわりに
このように熱海駅では13:20~13:33のわずか13分間に、4本の踊り子号を見ることができ、いずれも切り放し・連結を伴うというゴールデンタイムであり、185系の最後の活躍を見るにはベストスポットといえるでしょう。
185系の引退が迫り、多くの人が撮影しているということで、熱海駅構内にはロープにより規制されている箇所もあり、観察・撮影の際には安全上の配慮が必要となっています。