【京阪】2021年9月ダイヤ改正で昼間の快速急行が復活。昼間は大幅減便で毎時4本ダイヤへ。

2021年9月25日に京阪電気鉄道では京阪線のダイヤ変更を実施し、約10年振りに昼間の快速急行が復活することになりました。

本稿では昼間パターンダイヤの変化と、3000系快速急行の復活に着目してまとめました。

初回投稿:2021年9月26日,写真追加:2021年10月9日)



新型コロナウイルス感染症の影響により鉄道利用は大きく減っており、各社において減便や終電繰上げ等を実施しています。

大手私鉄のなかで先陣を切る形で、京阪では2021年9月25日に、平日に約15%削減・土休日に約20%削減という、かなり大幅なダイヤ変更を実施しました。

昼間毎時4本パターンダイヤへ

従来のダイヤでは、1時間あたり特急6本・準急6本・普通6本と、それぞれ毎時6本・10分間隔の運転でした。


↑従来ダイヤにおける淀屋橋(京橋)~枚方市の上り優等列車の運転パターン。準急は萱島から各駅停車になり、香里園で後続の特急を退避します。

新ダイヤでは1時間あたり特急4本・準急4本・普通4本と、毎時4本・概ね15分間隔が基本となり、1時間あたり2本の快速急行が新設されました。


↑2021年9月25日ダイヤにおける淀屋橋(京橋)~枚方市の上り優等列車の運転パターン。快速急行は特急に追いつかれることなく終点(出町柳)まで先着します。

今回は運行本数の大幅な削減というマイナスなダイヤ変更ですが、従来ダイヤで準急が香里園で行っていた特急退避が解消され、淀屋橋を発車するすべての列車が枚方市まで先着するようになりました。

また、毎時4本の特急はすべて8000系(2扉車)での運行に統一され、3000系が昼間に特急として走ることはなくなりました。

京阪線・大津線ダイヤ変更の詳細についてのお知らせ
https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-08-20_keihan-diagram.pdf

昼間の3000系快速急行が復活

昼間の快速急行は、2008年10月に中之島線が開業した際のダイヤ改正にて新設されましたが、2011年5月のダイヤ改正にて消滅していました。

この快速急行が10年の時を経て、復活することになりました。


↑大和田のS字カーブを行く3000系快速急行。

快速急行にプレミアムカーが設定される

これまで特急として使用されていた3000系には、6号車にプレミアムカーが連結されていたため、ダイヤ変更の結果として、新たに快速急行にプレミアムカーが設定される形になりました。

2021年1月より「プレミアムカー」サービスを拡大します
https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2020-05-12_premium-car.pdf


↑3000系で運行される「快速急行」にもプレミアムカーの設定あり。

特急は通過し、快速急行のみ停車となる「守口市・寝屋川市・香里園」の6号車乗車口にはプレミアムカーの案内が追加され、プレミアムカー乗車券については駅のインフォステーションにて発売しています。

プレミアムカーについて詳しくはこちらから。

3000系は中之島線開業のシンボル

3000系は2008年10月、中之島線開業のシンボル・次世代のイメージリーダー(京阪公式HPの表現)としてデビューした車両であり、コンフォートサルーンという愛称も付けられています。

当初は中之島~出町柳の快速急行として使用されていました。


↑2008年デビュー当時の3000系、大和田・滝居にて。

しかし中之島線の利用状況が想定ほどは振るわず、2011年5月のダイヤ改正時に昼間の快速急行は廃止となり、3000系は8000系とともに淀屋橋~出町柳の特急に使用されていました。

その後、どこかから「特急列車が鳩マークを掲げないとは何ごとか」と指摘されたのか(真偽不明)、2017年より3000系の前面貫通扉にLCDが設置されました。


↑2008年の登場当時(中之島)と、2021年現在(三条)。


↑鳩マーク、3000系LCDと8000系幕タイプ。

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