「一部区間グリーン車利用」の特急料金は通算する?ワイドビューひだ展望席で富山へ (東海北陸2日目)

JR東海路線のなかで特に理由もなく乗りつぶしが後回しになっていた高山本線。

せっかく乗るならグリーン車展望席だ!ということでワイドビューひだが比較的空いていそうな日を狙って乗ってまいりました。

さて、この日は岐阜から出発。
かなりゆっくりめに駅へ向かいますと、何やらダイヤ乱れとの放送。


↑朝の7時台に共和駅で人身事故があり、大垣方面は全然来ないとのこと。

共和駅は特急ひだの運行ルート外ということで、ひだは通常通りの運行。
名古屋方から到着し、岐阜駅で方向転換してから高山本線へ入ります。

岐阜1108-1506M21富山 ひだ7 キハ85系
何度乗ってもバブルを感じるキハ85系、グリーンのシートピッチが広いv


※参考:キハ85系特急ひだグリーン車内(2010年1月撮影)

前日に空席照会した際は最前列のうち1A・1Bが埋まっている表示でしたが、ご不在。
人身事故の影響で名古屋に辿り着けずとかだと気の毒ですが…。。


↑最前列からの眺めは大変良いです。

下呂駅では手前の信号場で3分ほど停車して上りひだを待ってから到着。
特急を上下ともに改札側(下り側)ホームへ着発するよう工夫している模様です。

この日のひだ7号は名古屋~高山間を7両編成、高山~富山間を3両編成で運転しており、高山駅で後4両が切放しとなります。

高山到着の約15分前、久々野通過のあたりで「切放し準備のため4・8号車の通り抜けができなくなる」との放送がありました。

高山の次の停車駅は飛騨古川。飛騨古川を含め高山本線は映画「君の名は。」の舞台であり、キハ85系もちょいちょい登場するようです。
※筆者は映画未視聴でございます…


↑この跨線橋から特急ひだを見下ろす構図が”聖地巡礼スポット”なのだそうで。

飛騨古川から先は山に入って雪景色に。
内保で運転停車するも対向列車が来ず、次の杉原で再度停車。

朝の東海道線人身事故の影響で先行ひだ3号が約40分遅れ、富山で折返すひだ14号が約30分遅れ。猪谷での行き違いができないようで、しばらく停車とのこと。


↑雪景色の高山本線。杉原駅でひだ14号が通過するまで約20分待ち。

原因と遅れの程度が分かっていると、待つのもそこまで苦ではなく。
猪谷には23分遅れで到着し、高山本線の未乗区間を乗りつぶし完了しました。


↑猪谷駅。降りずにそのまま富山へ向かうため、乗りつぶした感が微妙ですが…。
反対側はキハ25系で埋まっており、杉原で待たされたのはコイツのせいか!と納得。

なお猪谷駅にてグリーン車から普通車へ移動します。というのも、
前回 富山~猪谷を利用したときにグリーン車を利用した
・グリーン料金が岐阜→猪谷は189.2kmで2750円、岐阜→富山は225.8kmで4110円
ということで、1360円をケチるためにグリーン車利用は猪谷までとしました。

「特急列車のグリーン料金は200kmを超えるとドンと上がる」という知識があるがために、ヘンに200kmちょいの利用にナーバスになってしまい、1000円ちょっとケチろうとして不幸になっている気がしないでもないです←

(ここから、ヘンに知識があるために不幸度を掘り下げていきますw)

このときの特急料金計算について、
 (ア)「岐阜→富山の特急料金」+「岐阜→猪谷のグリーン料金」
 (イ)「岐阜→猪谷の特急料金&グリーン料金」+「猪谷→富山の自由席特急料金」
いずれになるのか?という問題というか、疑問があります。

「旅客都合でグリーン車利用区間を岐阜→猪谷のみとする際に、いわゆる列車内乗継として扱い、特急料金部分を岐阜→富山で通算するか?」という問題です。

規則からすると料金計算は(ア)かつ猪谷→富山は料金520円を追加で支払うことなく普通車指定席を利用可能ですが、JR側からすると「猪谷でグリーン車利用を打切る必然性」が認められないので、いかにも出札の現場で揉めそうな感じがします。

東日本の駅で窓口が空いている時に確認したところ、面白い結果で…
 (1)マルス端末がME4の地元駅では(イ)
 (2)マルス端末がMR52の大きな駅では(ア)

という回答でした。

(1)は駅員氏本人もアレ?と思うところがあったようで、マルス指令に相当するところへわざわざ確認頂いた結果「(ア)での発券ができないので(イ)になってしまう」という説明でした。

なおソース不明ながらMEXやME4では「席無し特急券+異設備の指のみ券」という組合せでの発券ができない仕様であり、規則通りに扱うと料金補充券での対応となるため、そのテの案件は断らせている…などという、信憑性は微妙ながら”それなら納得”な情報も。。

料金通算制度の主旨からすると「旅客は全区間グリーン車の利用を希望したが、途中駅での切放しや一部区間満席等の事由により、一部区間について異なる設備利用を強いてしまう」場合に適用すべきものとも読めるので、「今回の猪谷での座席移動は“旅客都合”なので料金通算しない」という判断自体は、アリかなとも思うところですが。

そんなこんなで、猪谷で普通車へ移動。
普通車でも充分快適なのですが、さすがにグリーン車からの落差は大きいですw

ひだは富山駅では高架ホームの切欠き部(2番線)に着くと思っていましたが、遅れのためか元々なのか地上の4番線(あいの風邪富山鉄道 糸魚川方面)に到着。


↑反対側先頭車は連結面のため、だいぶ印象が異なります。


↑市内電車が富山駅まで乗り入れるようになりました。

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