【期間限定】中央線のグリーン車に無料で乗れる。20年前にも宇都宮線・高崎線でタダ乗りした想い出。

2025年春より中央線(快速電車)にグリーン車が導入されます。
サービス開始までの間はグリーン車を無料で利用できる…と話題になっているので、実際に乗ってみました。

初回投稿:2024年12月28日)


中央線グリーン車お試し期間

中央線(快速電車)はこれまで普通車のみの10両編成でしたが、2025年春からグリーン車を増結した12両編成で運転されます。

2024年10月13日からグリーン車を連結した電車を導入しますが、すべての編成を一気に増結することはできないため、2025年春のサービス開始までの間は「普通車のみ10両編成」と「グリーン車あり12両編成」が混在することとなります。

さらに、サービス開始までの間は、グリーン料金不要(普通車扱い)の「グリーン車お試し期間」となります。

大事なことなのでもう一度。

期間限定でグリーン車を無料でお楽しみいただけます。

↓中央線のグリーン車

混雑する中央線でもスムーズに乗降できるように、ドアが2枚両開きのワイドタイプになりました。

↓参考:上野東京ラインのグリーン車(幅の狭い1枚ドア)

↓車内には普通車(無料)の表示

↓お試し期間中は折返し時の車内清掃や座席回転は行いません

座席の向きが進行方向と逆になっている場合は、足元のペダルを踏むと回転させることができます。

↓2024年12月現在、グリーン車が連結された列車は半数程度。12両編成の列車にのみグリーン車が連結されています。

中央線の各駅にはグリーン車お試し期間に関するお知らせが掲示されており、グリーン車ありの列車を狙って乗車するひとがいる一方で、無料とは知らずに4・5号車を避けるひとも見られました。

4・5号車は10両編成の場合は普通車(4扉)で、12両編成の場合はグリーン車(2扉)と、乗車位置が異なるため、それぞれ別々に並ぶようになっています。

【2004年】宇都宮線・高崎線グリーン車の無料期間

グリーン車のサービス開始までの「つなぎ期間」に無料でお試し利用できる…というのは、宇都宮線・高崎線(2004年)と常磐線(2007年)でも同様の取扱いがありました。

宇都宮線・高崎線においては2004年7月1日から普通列車(221系・E231系)へグリーン車の連結を開始し、10月15日までの間は「普通車(無料)」として扱われました。

↓車外やホームに「2004年10月15日までは普通車」との表示

↓Suicaをタッチする部分は未稼働

当時は宇都宮線・高崎線の沿線へグリーン車というものを広める目的が強かったようで、2024年10月から中央線で実施しているお試し期間よりも、普通車(無料)アピールがあちこちに見られました。

そして2004年10月16日からはグリーン車としての営業を開始するとともに、Suicaグリーン券システムがスタートしました。

サービス初日の朝はグリーン車のデッキ等で係員が「今日から有料となります!」と案内していたのが印象的だったのと、初めてSuicaグリーン券を利用して座席上の緑ランプが点灯したときの感動が懐かしいです。

↓今ではおなじみのSuicaタッチ

また、この2004年10月16日ダイヤ改正においては、湘南新宿ラインが大増発されて15分間隔で運転されるようになり、グリーン車を連結した普通列車が増える形となりました。

2004年10月以前のグリーン車というと、定期券での利用が不可であるなど上流階級が利用する雰囲気があって、庶民がやたらと足を踏み入れるようなものではありませんでした。

これがSuicaでピッと気軽に利用できるようになったうえに、割安なホリデー料金も設定されたことで、庶民のちょっとした「プチ贅沢」として広まっていくきっかけにもなりました。

※2024年3月のダイヤ改正にて、普通列車グリーン車のホリデー料金は(惜しまれつつも?)廃止となりました。

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