【2024元旦】臨時夜行特急で行く犬吠埼初日の出鑑賞のポイント

千葉県の銚子市にある「犬吠埼」は、山や離島を除いた日本国内(本州)で最も早く初日の出を見ることができます。

今シーズン(2024年・令和6年の1月1日)は、初日の出の鑑賞に便利なJRの臨時列車として、特急「犬吠初日の出」号が3本運転されます。

この臨時特急の運転区間は「高尾・大宮・新宿から銚子まで」で、銚子駅で銚子電鉄に乗り換えて犬吠駅へと向かいます。

特急「犬吠初日の出」利用のポイントと、必要となる情報をまとめました。


特急「犬吠初日の出」運転時刻(ダイヤ)

駅名 1号
E257系
3号
185系
5号
255系
高尾 1:30 ・・ ・・ ・・ ・・
八王子 1:36 ・・ ・・ ・・ ・・
立川 1:45 ・・ ・・ ・・ ・・
大宮 || 1:46 ・・ ・・ ・・
浦和 || 1:54 ・・ ・・ ・・
新宿 2:10 2:20 2:45 ・・ ・・
秋葉原 2:23 2:33 2:58 ・・ ・・
錦糸町 2:29 2:39 3:08 ・・ ・・
船橋 2:41 2:52 3:22 ・・ ・・
千葉 2:52 3:05 3:35 ・・ ・・
佐倉 3:04 3:22 3:50 ・・ ・・
成田 3:18 3:35 4:05 ・・ ・・
銚子 4:18 4:45 5:17 ・・ ・・
銚子電鉄
乗換
・・ ・・
銚子 4:32 4:56 5:22 5:49 6:13
犬吠 4:52 5:16 5:42 6:09 6:33

特急犬吠初日の出はいずれも始発駅を0時以降に出発するため、出発間際は駅のきっぷうりば(みどりの窓口)や指定席券売機は営業していない時間帯となります。

特急犬吠初日の出は「えきねっとチケットレス」の対象列車ではなく、指定席特急券を前夜(12月31日の営業時間内)までにあらかじめ発券しておく必要があるので、注意が必要です。

特急「犬吠初日の出」の使用車両

2024年1月1日運転の特急「犬吠初日の出」は、コロナ禍(※)前と同様の3本が設定され、それぞれ別の車両が使用されます。

※2014年から2020年まで「1号高尾発、3号大宮発、5号新宿発」の3本運転。
※コロナ禍においては、2021年は運転中止、2022年は両国発1本のみ運転、2023年は新宿発1本のみ運転。

犬吠初日の出1号 E257系500番台

高尾発で運転される1号は、E257系500番台(5両編成)が使用されます。

特急犬吠初日の出1号は全車普通車指定席で、グリーン車や自由席車両はありません。


↑犬吠初日の出1号に使用されるE257系500番台(2022年1月1日撮影)

犬吠初日の出3号 185系

大宮発で運転される3号は、185系(6両編成)が使用されます。

185系は2021年春のダイヤ改正で特急踊り子の定期運用から離脱して以降は、臨時列車やツアー列車として活躍を続けており、今回は(おそらく)初めて犬吠初日の出号に使用されることとなりました。

特急犬吠初日の出3号は全車普通車指定席で、グリーン車や自由席車両はありません。


↑犬吠初日の出3号に使用される185系(のイメージ)。写真は臨時快速ムーンライトながらとして運転していたときのもの(2020年1月1日撮影)

犬吠初日の出5号 255系

新宿発で運転される5号は、255系(9両編成)が使用されます。

255系は2024年春のダイヤ改正で房総方面の特急「しおさい・さざなみ・わかしお」の定期運用から離脱することが発表されています。

特急犬吠初日の出5号はグリーン車1両のほかは普通車指定席で、自由席車両はありません。


↑犬吠初日の出5号に使用される255系(2015年3月撮影)

銚子駅での銚子電鉄のりかえ方法

銚子駅ではJRの特急列車から、銚子電鉄へと乗り換える必要があります。

銚子駅のJRのホームと銚子電鉄のホームはつながっていて、案内に従って歩くだけの簡単な乗換えです。

境界地点には乗換え改札の建物がありICカード用の簡易改札機が設置されているほか、JRの係員が紙の切符の回収を行い、銚子電鉄の係員が切符の販売を行います。

なお、2024年1月1日の運転時は、銚子駅でスムーズに乗換えできるように、特急「犬吠初日の出」の車内でも銚子電鉄の1日乗車券「小廻り手形」を販売するとのことです。


↑JRのホームの先に、銚子電鉄のホームがつながっている

銚子電鉄は2両編成の小規模な鉄道なので、特急から降りた客全員(6両編成だと300名程度)が乗り切れるものだろうか…と心配になるところですが、がんばって詰め込んで乗せるようです。

犬吠には何時に着けば良いか?オススメは5号利用。

結論からいいますと、犬吠埼(海岸)に6:00頃を目安に到着するのがオススメです。

まず、犬吠埼の日の出時刻は「6:46」ですが、これは国立天文台がいうところの「太陽の上辺が水平線に一致する時刻」です。

日の出時刻よりも少し前から、空が薄ら明るい「薄明」と呼ばれる状態になり、特に日の出前の30分間を「市民薄明」と呼び、屋外で明かりがなくても活動できるくらいの明るさになります。


↑6:14、日の出の約30分前。

2022年1月1日に犬吠埼で初日の出鑑賞をしたときの、日の出30分前・15分前・日の出時刻・15分後・30分後の様子を、こちらの記事で紹介しています。

日の出時刻の1時間前くらいから空が徐々に明るくなっていくので、「夜明け」を初めからしっかりと体感したい場合は、6:00よりも早い5:30~5:45頃の到着を目指すと良いでしょう。

犬吠埼(日の出鑑賞スポットの海岸)に6:00頃に到着するには、銚子駅5:22発の銚子電鉄に乗車して犬吠駅に5:42に到着し、海岸まで約10分歩くと、ちょうど良いタイミングになります。

あまりに早く犬吠駅へ着いてしまうと、寒さをしのいで座っていられるような場所はなく、日の出前の海岸で長時間待機するのはとても寒く耐寒装備が必要となるので注意が必要です。

犬吠駅前では例年、初日の出鑑賞に合わせたイベントをやっており、ここで温かい飲食料を購入して身体をあたためておくのもオススメです。

日の出鑑賞スポットの海岸は相当な広さがあり、早く着いて場所取りをしないと初日の出を見れない…といったことはありません。

寒さ対策に自信がない場合は、特急犬吠初日の出5号を利用して、銚子駅5:22発の銚子電鉄に乗り継ぐのが良いでしょう。


↑犬吠駅にはコインロッカー、出札窓口(きっぷうりば)、自動販売機などがあり、長時間ゆっくりと座っていられるスペースはありません。

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