千葉県の銚子市にある「犬吠埼」では、日本国内(本州)で最も早く初日の出を見ることができます。
※離島や高い山のうえを除く。
今シーズン(2025年・令和7年の1月1日)は、初日の出の鑑賞に便利なJRの臨時夜行特急「犬吠初日の出」号が2本運転されます。
この臨時特急の運転区間は「高尾・大宮からJR銚子駅まで」で、銚子駅にて銚子電鉄に乗り換えて犬吠駅へと向かいます。
特急「犬吠初日の出」利用のポイントと、必要となる情報をまとめました。
(最終更新:2024年12月4日,初回投稿:2023年12月25日)
特急「犬吠初日の出」運転時刻(ダイヤ)
駅名 | 1号 E257系 |
3号 E257系 |
- - |
- | - |
高尾 | 1:30 | ・・ | ・・ | ・・ | ・・ |
八王子 | 1:36 | ・・ | ・・ | ・・ | ・・ |
立川 | 1:45 | ・・ | ・・ | ・・ | ・・ |
大宮 | || | 1:46 | ・・ | ・・ | ・・ |
浦和 | || | 1:54 | ・・ | ・・ | ・・ |
新宿 | 2:12 | 2:20 | ・・ | ・・ | ・・ |
秋葉原 | ↓ | ↓ | ・・ | ・・ | ・・ |
錦糸町 | 2:31 | 2:39 | ・・ | ・・ | ・・ |
船橋 | 2:43 | 2:52 | ・・ | ・・ | ・・ |
千葉 | 2:54 | 3:05 | ・・ | ・・ | ・・ |
佐倉 | 3:06 | 3:22 | ・・ | ・・ | ・・ |
成田 | 3:20 | 3:35 | ・・ | ・・ | ・・ |
銚子 | 4:19 | 4:45 | ・・ | ・・ | ・・ |
銚子電鉄 乗換 |
↓ | ↓ | ・・ | ・・ | ・・ |
銚子 | 4:39 | 5:03 | 5:29 | 5:56 | 6:20 |
犬吠 | 4:59 | 5:23 | 5:49 | 6:16 | 6:40 |
特急犬吠初日の出はいずれも始発駅を0時以降に出発するため、出発間際は駅のきっぷうりば(みどりの窓口)や指定席券売機は営業していない時間帯となります。
特急犬吠初日の出は「えきねっとチケットレス」の対象列車ではないので、指定席特急券を前夜(12月31日の営業時間内)までにあらかじめ発券しておく必要があるので、注意が必要です。
特急「犬吠初日の出」の使用車両
2025年1月1日運転の特急「犬吠初日の出」は、2本が設定され、E257系9両編成が使用されます。
※2014年から2020年まで「1号高尾発、3号大宮発、5号新宿発」の3本運転。
コロナ禍を経て、2024年は3本運転に戻りましたが、今回は5号の設定がありませんでした。
普通車指定席およびグリーン車があり、自由席の設定はありません。
使用されるE257系のイメージ:
(2024年12月撮影、類似形式で運転される特急あかぎ号)
車内のイメージ:
(2019年3月撮影、特急あずさ号の車内にて)
えきねっとで確認したところ、グリーン車の設定が「4号車の半室」になっていたので、波動用の編成(オオOM-91~93編成のいずれか)が使用されるものと思われます。
185系・255系は登板せず
前年の運転時に使用された185系・255系は、今回の登板はありませんでした。
※こちらは臨時快速ムーンライトながらとして運転していたときのもの(2020年1月1日撮影)
※こちらは特急さざなみとして運転していたときのもの(2015年3月撮影)
過去に設定された犬吠崎への臨時列車の歴史はこちらにまとめています。
銚子駅での銚子電鉄のりかえ方法
銚子駅ではJRの特急列車から、銚子電鉄へと乗り換える必要があります。
銚子駅のJRのホームと銚子電鉄のホームはつながっていて、案内に従って歩くだけの簡単な乗換えです。
境界地点には乗換え改札の建物がありICカード用の簡易改札機が設置されているほか、JRの係員が紙の切符の回収を行い、銚子電鉄の係員が切符の販売を行います。
銚子電鉄は2両編成の小規模な鉄道なので、特急から降りた客全員が乗り切れるものだろうか…と心配になるところですが、がんばって詰め込んで乗せるようです。
※2025年1月3日追記:
コロナ禍が明けて人出が増えたため、特急列車2本分の客を銚子電鉄2本に乗せきることはできなくなり、銚子駅5:29発まで待たされるケースがあったようです。
また、帰りの時間帯(犬吠7~8時発)も満員・積み残しが発生した模様です。
犬吠には何時に着けば良いか?オススメは3号利用。
結論からいいますと、犬吠埼(海岸)に6:00頃を目指して到着するのがオススメです。
この「6:00を目指して」は犬吠埼に限らず、東日本の各地どこでも初日の出を見るときに使える目安になります。
まず、犬吠埼の日の出時刻は「6:46」で、これは国立天文台がいうところの「太陽の上辺が水平線に一致する時刻」です。
日の出時刻よりも少し前から、空が薄ら明るい「薄明」と呼ばれる状態になり、特に日の出前の30分間を「市民薄明」と呼び、屋外で明かりがなくても活動できるくらいの明るさになります。
2022年1月1日に犬吠埼で初日の出鑑賞をしたときの様子(日の出30分前・15分前・日の出時刻・15分後・30分後)を、こちらの記事で紹介しています。
犬吠埼(日の出鑑賞スポットの海岸)に6:00頃に到着するには、銚子駅5:29発の銚子電鉄に乗車して犬吠駅に5:49に到着し、海岸まで約10分歩くと、待ち時間なく初日の出を鑑賞できる良いタイミングになります。
あまりに早く犬吠駅へ着いてしまうと、寒さをしのいで座っていられるような場所はなく、日の出前の海岸で長時間待機していると寒さでからだが冷えてしまうので注意が必要です。
犬吠駅前では例年、初日の出鑑賞に合わせたイベントをやっており、ここで温かい飲食料を購入して身体をあたためておくのもオススメです。
初日の出鑑賞スポットの海岸は相当な広さがあり、必要以上に早く着いて場所取りをする必要はありません。
特急犬吠初日の出1号を利用して最速の銚子電鉄へ乗り継ぐと、犬吠駅に4:59とかなり早く着いてしまうので、寒さ対策に自信がない場合は特急犬吠初日の出3号を利用すると良いでしょう。
↑犬吠駅にはコインロッカー、出札窓口(きっぷうりば)、自動販売機などがありますが、長時間ゆっくりと座っていられるスペースはありません。