【E2系】上越新幹線「とき」「たにがわ」の定期運用を終了(2023年3月)

2023年春のダイヤ改正にて、上越新幹線の車両がE7系に統一され、E2系の定期運用が終了となりました。


(初回投稿:2023年2月28日 最終更新:2023年3月30日)

2023年3月のダイヤ改正で最高速度が時速275キロに

2023年2月現在、上越新幹線にはE2系とE7系の2種類の車両が使用されています。

上越新幹線はすべての列車(北陸新幹線へ直通する、かがやき・はくたか・あさま も含め)で最高速度が240km/hであり、東北新幹線の320km/hに比べるとかなり”遅い”設定となっています。

上越新幹線だけ最高速度が抑えられていたのは、高崎~越後湯沢のいわゆる「国境越え」の区間に急カーブが存在するのに加え、騒音対策が困難であったためとされています。

かつて1990年代には騒音が問題とならないトンネル区間(上毛高原~浦佐)に限って、200系の一部編成が275km/h運転をしていたこともありました。

この200系による275km/h運転は、越後湯沢を通過せねばならないダイヤ上の制約と、E2系導入による加速性能の向上などにより1999年に終了しました。

さて、今回のダイヤ改正では、
(1)地上設備側の騒音対策が完了したこと
(2)車両を騒音の小さいE7系に統一すること
により、最高速度を275km/hに引き上げが実施されます。

車両の走行性能の面だけでいえば、E2系も275km/hで走行すること自体は可能で、東北新幹線では275km/h、北陸新幹線(長野新幹線)では260km/hを最高速度としていますが、騒音の基準をクリアできないため上越新幹線からは撤退する形になります。

上越新幹線E2系の見どころ

とき311号は東京~新潟間を大宮のみ停車する最速達便です。一時期はE7系で運転していましたが、2023年2月現在はE2系で運転しています。


↑とき311号はほぼノンストップの最速達便(2023年2月撮影、東京駅にて)

ダイヤ改正前・E2系 上越新幹線 運用

下り列車(越後湯沢・新潟方面)
東京06:36-08:05越後湯沢 とき401号
東京06:44-07:58ガーラ湯沢 たにがわ73号
東京09:12-10:48新潟 とき311号
東京09:52-11:19ガーラ湯沢 たにがわ83号
東京16:40-18:47新潟 とき333号
東京17:08-19:02新潟 とき335号
東京18:32-19:59越後湯沢 とき411号

上り列車(東京方面)
新潟06:58-0900東京 とき304号
新潟07:19-0940東京 とき306号
越後湯沢09:29-11:00東京 とき406号
新潟14:20-16:28東京 とき326号
ガーラ湯沢17:02-18:20東京 たにがわ86号
新潟20:23-22:28東京 とき348号

上記は時刻検索サイトNAVITIMEの乗換案内から情報を拾っているため、お出かけ前に最新の時刻表等にて確認をお願いいたします。

※たにがわ号のうち号数が2桁の列車は、スキーシーズンに設定される臨時列車で、ダイヤ改正前日までは毎日運転されます。


↑E2系が上越新幹線で運行されるのは2023年3月17日まで

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