時期:2014年6月
便名:下り・はかた号 9401便
運賃:15500円(プレミアムシート・通常期週末運賃)
区間:新宿高速バスターミナル21:00→翌11:20西鉄天神バスセンター
はかた号の運賃は曜日や季節による変動制で、この日は「週末運賃」が適用される日でした。
2階前方に4席のみ設定されているプレミアムシートを利用したため、夜行バスにしては高額な運賃となっていますが、2階のビジネスシートは12400円、1階のエコノミーなら8300円という設定でした。
バスを予約したのは乗車の1週間ほど前で、航空運賃と比較してみたところ、スカイマークの羽田→福岡が片道13000円でした。
飛行機に乗れば2時間ほどのフライトで着くのに対し、夜行バスはかた号では14時間20分もかかるので、利用するのはバス好きな人ばかり…ということになりましょうか。
さて、2014年当時は「バスタ新宿」がまだなく、新宿発の高速バスは西口ヨドバシカメラ付近にある「京王新宿高速バスターミナル」から出発していました。
このターミナルにはバスが2台しか停まれず、さらに周辺は「新宿西口駅の前♪」ということで歩行者も多く、大型バスがソロリソロリと出発する独特の光景が見られました。
狭いバスターミナルに発車5分前にエアロキングが入線し、この日は満席であったため全員を乗せるのに時間を要し、定刻より少々遅れて21:07に出発しました。
↑手前が1-1列配置のプレミアムシート、奥が1-2列配置のビジネスシート。
※2016年4月にバスタ新宿が開業し、はかた号もバスタ新宿から出発するよう改められたため、以降はこの光景を見ることはできなくなりました。
初台南から首都高にあがり、大橋JCTから3号渋谷線を経て東名高速を進んでいきます。
平日の夜間ということで東名高速は順調に流れていて、23:30に日本平PAにて1回目の休憩があり、乗務員が個別カーテンを閉めて回り、これ以降は夜間消灯となりました。
プレミアムシートはシートピッチが広いので、フルリクライニングにするとかなりの角度で倒れますが、完全なフラットになるわけではないので、寝るのに「良い姿勢」を探るのに時間を要しました。
消灯中も乗務員交代のために2時間おきくらいにどこかのPAに停車しますが、乗客の降車休憩はできないのと、やたらと自席のカーテンを開けると灯りが差し込んでしまって他のかたの迷惑になるので、どこを走ってどこに停まったのかはよくわかりませんでした。
2:00頃に御在所SAで乗務員交代の停車があったので東名阪道を経由したことだけは確認できました。
その後もPAに停まるたびに目覚めて断続的な眠りになりましたが、意外とよく眠ることができ、8:00にいわゆる「おはよう放送」があって目覚めました。
テレビ番組「水曜どうでしょう」のように「ケツの肉がとれる夢」にうなされることはありませんでした(笑)
そして2回目の休憩地点である佐波川SAに8:15頃に到着しました。
佐波川SAには吉野家が入っており朝から営業しているので、乗りなれた感じの乗客は短い停車時間を利用して朝食をとっていました。
また、停車中に乗務員から飲み物と軽食が配布されました。
(プレミアムシート、ビジネスシート、エコノミーで内容が異なっていたようです。)
佐波川SAを発車後は山陽道→山口JCT→中国道と、明るい時間帯の前面展望を楽しみながら進んでいきます。
そしていよいよ関門橋を渡ると、九州・福岡県です。
2012年までは九州道を福岡ICまで走破して博多駅へ直行していましたが、北九州地区にも寄る形に変更となり、門司ICから北九州都市高速へ入ります。
北九州地区では都市高速4号線を富野でおりて小倉駅・砂津に停車したのち、足立から北九州都市高速に再度あがり、黒崎インター引野口にも停車しました。
せっかく都市高をいったん降りて黒崎インター引野口に停車しましたが、今日は誰も降車しませんでした。
(この日は少々の遅延をもって走っていましたが、降車客がいなくても、いったん停車しないといけないようでした。)
北九州地区での停車を終えると、北九州都市高速4号→八幡IC→九州道→福岡IC→福岡都市高速4号・1号・環状線→博多駅東と進んで、11:27に博多駅バスターミナルに到着しました。
博多駅バスターミナルでは、残っていた乗客の半分強くらいが降車。
博多駅から天神までは15分ほどで、長い長いバスの旅が終了。
本当に本当に、長い旅でした。。