〈熱転写マルス〉最後の1台「焼津駅MV35」が営業終了

ついに、JRの熱転写マルス券が終わる日が来ました。
最後まで残ったのはJR東海の焼津駅MV35で、最終日に駆けつけ利用してきました。

私が熱転写式/感熱式の違いを意識し始めたのは、首都圏に感熱式のMR32やMEXが導入されつつあった2009年頃で、「なるべく熱転写マルスで発券する」という約10年の趣味活動が終わる…と思うと、感慨深いものがありますw(←大げさ)


JRのマルス端末には印字方式が2種類あり、熱転写式と感熱式があります。

従来は熱転写式が用いられていましたが、インクリボンの交換管理に手間がかかることから、徐々に感熱式に置き換えられてきました。

熱転写式のほうが濃く印字されること、長期保管しても劣化の心配が少ないことから、私含め切符趣味者には熱転写式が好まれていました。

首都圏では2009年頃からMR32、MEXの導入が広がり、徐々に「熱転写券を発券できるのはMV(指定席券売機)だけ」となり、ここ数年は「残った特定の駅でしか熱転写券を発券できない」という状況でした。

そして最後の最後まで残った熱転写式はJR東海 静岡地区の三島・沼津・東静岡・焼津の4駅にあるMV35で、いずれも2019年8月に感熱式のMV50へ更新されました。

このうち最後の1台となったのは、8月30日まで使用された焼津駅のMV35でした。


↑用事があって来る機会はなかなか無いであろう、焼津駅。


↑最後の1台となった焼津駅のMV35。

東日本エリアの民にとっては指定席券売機=紫色というイメージが強く、画面周辺のカラーリングが変わるだけでずいぶん印象が異なるものですね。


↑こちらは新青森駅に設置されていたMV35。(2018年2月撮影)

最終日に特にトラブル等はなく、最後のかたが利用を終えた22:20頃に電源を切り、MV50への置換え作業が実施されたとのことです。


↑記念購入の入場券と、翌日復路の特急券。

熱海→東京は104.6kmとギリギリ100mを超えるので、普段は「湯河原から乗る」もしくは「品川で降りる」ことで100km以内におさめるか、三島→熱海を新幹線利用として乗継割引にするのですが、記念に乗るのにケチるのもアレなのでふつうに購入しました。

ちなみにスーパービュー踊り子4号は熱海を出ると途中は横浜にしか止まりません。

251系はハイデッカー&独特の窓形状で開放感があり、登場時のキャッチコピー「乗った時からそこは伊豆」に納得の内装です。土曜の昼の上り列車ということで車内はすいていて大変快適でした。

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