JRバス各社で多数運行されていた、国産(三菱ふそう製)の2階建てバス「エアロキング」は、JRバスグループの定期運行便としては東名ハイウェイバス(東京-名古屋線)でわずかに使用されるのみとなっています。
このエアロキングが、2024年2月29日をもって定期運行を終了しました。
本記事にはエアロキングで運行される便のダイヤ(運転時刻)や、エアロキングに乗車した際の様子をまとめました。
エアロキングの運行ダイヤ
東名ハイウェイバスの時刻表において「2階席の一部はビジネスシート」と記載のある便が三菱ふそう製「エアロキング」で運行される便で、「2階席のみ3列クレイドルシート・1階席は4列シート」と記載のある便はスウェーデンのメーカーであるスカニア製「アストロメガ」で運行される便になります。
運行終了時点でエアロキングで運行されていたのは、以下の上下各1便ずつです。
・上り 直行「新東名スーパーライナー10号」
名古屋駅(新幹線口)11:00→16:03霞が関→16:14東京駅(日本橋口)
※遠州森町PA、足柄SAで休憩停車
・下り 直行「新東名スーパーライナー新宿7号」
東京駅(八重洲南口)11:30→バスタ新宿12:10→17:27名古屋駅(新幹線口)
※海老名SA、清水PA、長篠設楽原PAで休憩停車
エアロキング乗車記:新東名スーパーライナー
時期:2017年3月
便名:下り・新東名スーパーライナー11号
運賃:4990円(普通運賃・WEB割)
区間:東京駅八重洲南口12:30→17:34名古屋駅新幹線口
東京駅八重洲口にはたくさんの高速バスが発着しているなか、2階建てのエアロキングは存在感(オーラ)をはなっています。
指定したのは2階の最前列で、最前列の席には早期予約割引の設定がありませんでした。
当日乗車してみると、最前列は私1人だけでした。
首都高の混雑と、鮎沢付近の工事に時間を喰いつつ、足柄SAにて1回目の休憩(15分停車)がありました。
足柄を出るとすぐに御殿場JCTで、ここから新東名に入ります。
※2017年当時、新東名の開通区間は御殿場~豊田東でした。
新東名はスイスイと走れて快適ですが、景色が単調なため眠気が誘われます…
続いて、新幹線の駅でいうと掛川あたりに位置する、遠州森町PAにて2回目の休憩です。
↑遠州森町PAはフードコートなどもありますが、こちらも停車時間は15分。
その後は新東名を豊田東JCT(終点)まで走り切って、伊勢湾岸道に入ります。
↑新東名からJCTを直進すると道の名前が伊勢湾岸道に変わるだけなので「新東名終点」の感はありません。
さらに名古屋南JCTからやや混雑した名古屋高速に入り、黄金ランプを降りるとすぐに名古屋駅に到着です。
↑名古屋高速を走行する頃には夕方通勤時間帯に入りつつあり、交通量が増える。
この日は足柄SAまでに20分程度の遅れが生じており、名古屋駅到着は25分遅れの17:59でした。
エアロキング乗車記:はかた号
JRバスグループではありませんが、キングオブ深夜バスの異名を持つ西鉄バス「はかた号」にてエアロキングに乗車しました。
時期:2014年6月
便名:下り・はかた号 9401便
運賃:15500円(プレミアムシート・通常期週末運賃)
区間:新宿高速バスターミナル21:00→翌11:20西鉄天神バスセンター
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